スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

やっと書き上がったよ…

2008年10月29日 23:25

連載中の創作小説「いま、この瞬間から…」の第14話、やっと書き上がった…。
最後の5頁分(8000字)を捨てるかどうかで悩んだけど、何とか生かす方向に持っていけてよかったよ。あとはもういっぺん読み直して校正かけたら終わり~。

今日は寝るぞ。足はだるいし、目はしょぼしょぼするし、眠いし!

とりあえず書きだしだけ載せときます


熱を出した日

 9月の末というのは、一年でもっとも体調管理が難しい時期のひとつだ。「暑さ寒さも彼岸まで」のことわざの通り、彼岸を過ぎた街は急速に秋の気配を強めている。
 そんな中、菟原高校の記念祭第1日目がやってきた。
 と言っても、それは全員に等しくやってくるわけではない。知事杯に参加する陸上部所属の生徒たちには、初日の体育祭は来ないのだ。その陸上部所属の真由子の体調は、芳しくなかった。いつものように6時の目覚ましに起こされてその目覚ましを止めたが、身体が異様に重い。起きあがるのも辛いほどだ。目の前がボーっとして頭がガンガンと響く。
「風邪ひいたかな…」
 病は気からの言葉どおり、呟いた言葉を耳から取り込み、脳が認識したことで一気に症状は悪化する。真由子は意識を失うように、また布団に倒れ込んだ。
 圭介が起きたのはそれから1時間ほどあとのことだ。
 起きて目が少しずつ覚めてくると、異変に気づく。
 いつもなら朝食の用意でバタバタしている真由子の足音が聞こえない。確か出発時間は同じだったはずと思い直して、部屋を出た。
 台所はまだ暗く、朝食も弁当の用意もされていない。真由子の部屋からは物音もしないのだ。
「真由子、入んで~」
 圭介は一応そう断っておいて、しばらく返事がないのを確認してから部屋のドアを開けた。
「真由子~、おまえ知事杯やろうが。起きろよ~」
 真由子が寝坊なんか珍しいなと思いながら、圭介は布団から出ていた真由子の肩に触れて気づく。慌てて真由子の額に手をやった。
「…このアホ、無理して風邪ひきよったな」
 よく見ると、高熱で頬が真っ赤になっている。苦しそうに寄る眉と荒い息が、触れなくても高熱があるのだと教えてくれる。
「武藤んとこの妹もこないだ風邪ひいたって言っとったしな…」
 圭介は腕を組んで真由子を見下ろす。
「連絡入れといてやるか」
 圭介はそう呟くと真由子の部屋を出た。
 どう考えても知事杯に出場するのは無理そうだった。



コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://minatozaka.blog118.fc2.com/tb.php/252-6567df35
    この記事へのトラックバック


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。